漆器の修理、承ります
しっかりした素地の上に、下地から上塗りまで、天然漆を使ってきちんと仕上げられた漆器であれば、 基本的に修理ができます。補修をしながら使い続けることで、漆器は長い年月を越えて、わたしたちの暮らしの中に生き続けます。 かなり傷んでいるものでも、驚くほど美しく蘇りますので、ぜひお気軽にご相談下さい。
修復前 |
修復後 |
●クリーニング
・漆の表面の艶が、どんよりしている
・彫り文様の中にホコリがたまってしまった
・表面についた汚れが、拭いても落ちない
上記のような場合は、汚れを洗い落とし、表面を磨き直したり、漆を擦り込んだりするだけで、かなり綺麗になります。
・ お預かりする期間:3日〜1週間
・ 料金:2,000〜5,000円
(汚れの程度や形・大きさによって違いますので、個別にお見積もり致します)
●塗り直し
・表面に傷や凹みがついてしまった
・漆が部分的に剥げている
・表面の艶が完全に消えてしまった
上記のような場合は、傷や凹み、漆の剥落部分を下地で埋めて、漆を塗り直します。ただし、蒔絵などの加飾がされている部分は、基本的に補修はしません。色はできるだけ、元の色と同じになるようにはしますが、全く同じにはなりませんので、その点はご了承下さい。
・ お預かりする期間:1〜3ヶ月
・ 料金:5,000〜30,000円
(傷みの程度や形・大きさによって違いますので、個別にお見積もり致します)
●木地そのものからの補修
・ヒビや割れ目が入っている
・木地の合わせ目が、離れてしまっている
・木地にまで届く、深い穴があいている
上記のような場合は、木地そのものからの補修が必要です。ヒビや割れ目に漆充填したりし、木地を接着し直したりした後、下地つけ、塗り直しをします。ただし、木地そのものが、乾燥によって狂ってしまったものは、原則として直せません。
・ お預かりする期間:2ヶ月〜6ヶ月
・ 料金:20,000〜100,000円
(傷みの程度や形・大きさによって違いますので、個別にお見積もり致します)
●修理できないもの
次のものは、原則として修理が不可能です。
・
漆以外の塗料、補修材が使われているもの
・
木地の傷みが激しいもの
・下地が著しく弱いもの
・蒔絵や他の産地の技法で、加飾がされているもの
・ひびや傷が、文様部分にかかっているもの
修理ご依頼のプロセス
1 診断
まずメールにてご相談下さい。修理を依頼したいものの写真を添付してくださると、状況がよくわかり、ありがたいです。修理可能のようなら、品物をお送りいただき、その状態を診断いたします。
2 見積り
修理の方法、期間・ 費用をメールにてお知らせします。
3 修理
それでご了承いただければ、修理を開始いたします。
4 お渡し
修理が終わったらメールにてご連絡します。お客様のご都合に合わせて品物を お送りし、その後銀行振込、郵便振替などにて、お支払いをしていただきます。